岩登 教室 STM アルパインガイド 佐藤達也

レスキュー

レスキューにつきまして

最近とみに山岳遭難が新聞を賑わせています。
もちろん自然災害等の自分ではどうにもならない状況も数多く有りますが、自分の技術や行動で未然に防ぐ事が出来る場合も有り、対策を考える必要があります。
ハイキングでも何が起きるかも知れません。
冒頭の山岳遭難とは起こるべき状態に対して安易に山に入るというばかりではなく、装備の不備も多いかとも考えます。
数メートルの細引きロープ1本でも持っていたなら?ツェルト(簡易テント)を持参していたなら?そして装備の正しい使用方法などの知識があったなら?

色々な状況に対してのレスキュー技術を学び実践しましょう。
クライミングレスキュー初級

ロープの結束、各確保器それぞれの仮固定、スリングでのフリクションヒッチ
オートブロックのカラビナの使い方及び解除の仕方
懸垂下降技術:トラブルによる仮固定
自己脱出:ビレーより緊張しているロープからフリーになる 

クライミングレスキュー中級

懸垂下降及び引き降ろし中によるコブの通過
引き上げ技術3:1 5:1 7:1
カウンターラッペルによる下降(同時下降、背負い下降)
Kシステムの活用、KYシステムの活用
垂壁から懸垂下降中のトラブルを同ロープ使い解除する

クライミングレスキュー上級

初級、中級の基礎が確実に出来る事を前提に、一つの動作の中で複数での技術を行う
(例:トラブルを起こしているパートナーを同ロープで下降、トラブルを解除し引き上げ)
オーバーハングからの救助
宙吊りからの救助

【講習例】マルチピッチクライミングでのレスキュー講習

複数(2人以上)でのマルチピッチ登攀時に起こりうるレスキューマニュアル

【想定】
  1. 小川山でのフリークライミングなど岩登りの経験者
  2. 確保、仮固定・解除は各自使用器具にて対処可能
  3. ダブルロープによる2〜3Pのクライミングにて、リード墜落、フォロー墜落の各レスキュー
  4. トップ、フォロー墜落時ともになるべく共通のレスキュー技術にて対処

ロープ結束(ブーリン結び、マッシャー、オートブロック等)、確保器(ルベルソ、ATC等)を使った仮固定・解除をスムーズに出来るか否かによって、講習の進捗に相当のバラつきが生じます。
これら個々の道具を使っての基本的な事は各人にて練習される事を望みます。

【装備】 クライミングのマルチピッチ(2〜3P)登攀時の携行装備のみ- カラビナ、スリング等の登攀装備は各人の想定による- アッセンダー、プーリーは無し(但し、常時携帯の方は使用可)
【技術】
  1. リード、フォローともに、ハーネス末端からの自己脱出(宙吊になった状態からダブルロープの各ロープ固定と確保)
  2. リード確保によるフォローの引き上げ(2:1、3:1、5:1各システム)
  3. 懸垂下降のトラブル対処(下降中のトラブル、下降器への衣服・毛髪の巻き付き等)
  4. 懸垂下降時のロープ結び目通過
  5. 負傷者との同一下降(緩傾斜で背負う、急傾斜で抱える)
  • 各種想定を作りレスキュー技術を学ぶ事ができます。  
  • 初級、中級、上級とも2日間の講習になりますが中身を整理し必要な技術だけの1日講習も有ります
  • 日本アルパインガイド協会のレスキュー技術検定に対応して初級からレスキューマスターまで検定要項にあった講習も承ります。
  • 山岳会、団体研修に一日講習も有りますが内容は吟味して必要な技術のみになります。

講習費用 … 16,000円(1日) 30,000円(2日)  最低実施人員:2名以上

前日夕方集合し机上講習、翌日実地講習という実施方法が有ります、ガイド宿泊料御負担お願いいたします。(この場合は1日) 

団体講習費用はご相談下さい。

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